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2005年 06月 02日
The First Day Of Winter
そうなんですよ。冬になりました。 でも、あんまり寒い寒いという話をすると、もっと気分が萎えるから、寒い話はやめましょう。このまえホットカーペットの話題を出してshoko姫に怒られちゃったし。 「どうして冬至がいちばん寒くないのか」という疑問を持った話がきむらくんの新月倶楽部に出てました。これは習ったような気がするなあ。物質の熱伝導率の違いを勉強した時かな?あれは中学だっけ、小学校だっけ? 小学館の学習雑誌で読んだのかもしれないし、学研の「科学」と「学習」で読んだのかもしれない。でも、きむらくんの相方さんは、オージーにしては常識をお持ちで・・。 オーストラリアでは、「冬至(winter solstice)」や「夏至(summer solstice)」ぐらいならまだしも、「春分(vernal equinox)」や「秋分(autumnal equinox)」という概念は大学生でも持っていないことがしばしば。日本では春分や秋分の日は休日なんだと言うと、さらにびっくりします。 まあ、それは日本が季節を24節季に細かく分けて暮らしていた農耕社会だったからであって、知らなくてもまあ、当然と言えば当然ですが、紫外線に殺菌効果があるとか、水が蒸発するとき熱を奪うとか、そういう科学的常識を知らない人が、とても多いです。 ほかにも数学(というか算数ですが)も、基本的な割合計算ができなかったりします。 オーストラリアは専門技術職、研究職に就く人がいなくて困っているらしいですが、さもありなん。 ぼくも理数系は苦手なんですが、こちらで暮らし始めてからは優位に立ててるような気がします。来て良かった!!(笑) まあオーストラリアだけではありません。日本も含め各国から集まる大学生を見てると、近年目に見えて、常識のない若年層が増えています。 基礎学力と常識はちょっと違う? いえいえ、そんなことはありません。基礎学力を学ぶ姿勢が物事を認知する力を養って、ひいては広く一般常識を培うのです。 またオーストラリアの話にもどりますが、教え子の学生が日本の都市のことを研究発表するという授業を昨日したのですが、ぼくはいつもこの発表のときにクイズを出すように提案します。たとえば、「日本で一番人口が多いのは東京ですが、二番めはどこですか?」というような。 これをすると、毎回きまってオーストラリアで教育を受けた学生は賞品を用意します。一口サイズのチョコレートみたいなものです。韓国や中国から来た学生はそういうことをしないんです。で、どうしてか、よくよく考えたら、オーストラリアのハイスクールの先生はそういうことをするんですよね。よく出来た学生に賞品としてキャンディを上げるということを。 そういう馬の鼻先にニンジンをぶら下げるような教育をしていたんでは、だめですね。子供たちはその先に目に見える報酬がないと努力しなくなってしまいます。 これを読んだみなさまに、たまたま小さいお子さんがおありなら、で、「こんなこと勉強して何の役に立つの?」と聴かれた時に、ぜひこう言ってあげて下さい。 「その知識が役に立つかどうかはまだわからないけれど、それを身に付けるプロセスでもっと大切なことを勉強してるんですよ」と。 冬の話からはじまって、なんか説教くさい、さらに気分の萎える話になってしまいました。 まったく関係ないですが、水不足もさらに深刻になってきましたし 憂えることばかり。
by nico
| 2005-06-02 09:25
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