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2004年 08月 24日
今いるアパートの部屋全戸に、ただいまバルコニー増築工事中である。
足場が組まれ鉄骨が組まれて、最下階のうちと、ひとつ上の部屋まで骨組みが出来上がった。四階だてなので、鉄骨組みはあと半分と言う計算だ。 こちらの建設現場労働者の働く時間帯は7時から3時ぐらいまでだ。つまり遅くとも7時半にはドンドン、ガンガン始まるので、おちおち寝ても居られない。こちらは夜遅い仕事なので、晩ご飯を食べてリラックスして、いろいろやっているうちにたいてい寝るのが2時頃になる。どうせ仕事は午後からだし、朝は9時頃までは寝ていたい。でも、今はそれが許されない。 今朝も、どんどんと何かを叩く音やドリルで穴をあける音、いろいろ飛び交う中、眠い目をこすりつつキッチンでコーヒーをいれていた。すると壁のすぐ外で、ドリルの音が始まった。 なーんか、やな予感がしたんだよな。 音の響き方が、ぜったい壁越しの向こう側。 でも穴をあけるのはこの階と上の階の間のはず。 と、思ってるうちにズッ、パラパラ、ドシャーと音がして、窓際のカウンターの上に漆喰といくつかのコンクリートブロックの破片と、粉がどっと落ちて来た。 夢中で隣の部屋の窓から顔を出し、ドリルを抱えたおっさんに向かって 「うちの壁に今穴開けたぞー」と怒鳴る。 「ほんとかよ」 「ちょっと見に来い」 「おお」 おっさんが来て、漆喰のちらばったカウンターを見て言った。 「やあ、ごめんよ。こりゃひでえなあ」 「うん、ひでえだろう」 「ちゃんと直すよ」 「うん、直せよ」 と、まあこんな感じで、淡々と事後処理をしていたのだが、次の一言がわるかった。 「だってどこに階の境目があるか、外から見てもわからねえーんだから」 おいおい。そんなもん、調べてから穴あけろよ。盲滅法にドリルで穴あけてたのかよ、目分量で、当て推量で、工事やってんのかよー。おまえたちー。そんないい加減なやり方で大丈夫なのかよ。まさかバルコニーに乗ったら、床が抜けたり骨組みが分解したり、するんじゃないのか? と、いっきょに不安が押し寄せたのだった。だから信用できないんだよー。 こんなことは、実はこの国ではよくある話なのだ。(いや、よく床が抜けたり建物が分解したりするという意味ではなく、いい加減な態度の大工とか、配管工とか、電気工事技師とかが多いという話です)手抜き工事をしているという意識はないと思う。多分、本人たちは一生懸命やっているのだ。そこがこわい。 ここ数年、当地では高層マンションが次々に建てられ、若い人たちを中心に人気を博しているけど、みんなこういう体質を知っているくせに、よくそんなところに住めるよなあ、と感心してしまう。 ぼくは絶対にいやだ。
by nico
| 2004-08-24 21:41
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