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2005年 08月 25日
今日は月曜日でもなければ雨も降っていません。
有名なカーペンターズのヒットの話でもありません。 上原隆氏のエッセイ本のタイトルです。 作家、エッセイスト、コラムニスト、 「日本のボブ・グリーン」 どうでもいいけどこの 「日本のナントカ」 「和製カントカ」 って、やめてほしい。何も無理して欧米のオリジナルと 肩を並べようとしなくても。 まあ、それは置いといて。 この人の文章がいい。 淡々として簡潔で、率直。 あ、こういう文章書けるようになりたいなと、 前書きの代わりのエッセイを読んで思った。 そういう目標が、他にもいる。 川端康成や大佛次郎なんかと並ぶ 近代鎌倉文学者のひとり、永井龍男。 彼らの文章を形容しようと思うと 同じような形容詞が並んでしまう。 「簡潔」「淡々」 極当たり前のことを気負わないでわかりやすく述べるところ。 でも、それは多分に自分の語彙の少なさで ふたりは全く違う。 生きた時代も違うから当たり前か。 でも、ひょっとしたら永井龍男が現代に生きていたら こんな感じかも。 永井龍男が昭和50年代はじめに書いた 「霜柱」というエッセイの中にも 「自分は木でも、花でなくてもいい。ただの草でいい」 というような一文がある。 そんなごくフツーの人の生活を リアルにやわらかく書く態度は似ているかもしれない。 ともあれ、話を戻して上原隆だ。 ぜんぜん目新しいことや奇をてらったことは書かずに 当たり前のことがすとんと心の一番奥に届いてくるような 文章が気持ちいい。 ぼくがこの人のいちばん好きなところは 自分のかっこわるさや恥ずかしい部分を 突き放して客観的に曝け出しているところかな。 自分もそれをしたら、少しは変われるのだろうか。 でもだめだ。自分の恥を人に見せるのは すごく抵抗のある見栄坊のぼく。 そのうちそういうことも出来るようになれればな。
by nico
| 2005-08-25 12:11
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