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2004年 09月 05日
きのう土曜日は友達の50歳の誕生日のお祝いがあった。
シドニーから1時間半ほど離れた、小さな村にある古い家を改築したレストランが会場。そんなにお客がこない立地だから、レギュラーで営業しているわけではないのだけど。オーナーの奥さんの油絵ギャラリー(なかなかすばらしい絵でしたよ)とかもあって、趣味で、たぶん、結婚式とか特別な場合に稼働するような、でもすごくコージーですてきなレストランだった。 このあたりは「Southern Highland」とよばれていて、とくにスコットランド系の住民の多い小さな町や村が点在する地域だ。したがって文化的にも都市部より均質で、住民同士の家庭的なおつきあいが、成り立ちやすいコミュニティなのだ。(50歳になった当の)彼女のお母さんは、その近くで隠居していて、このレストランのオーナーは彼女たちと個人的な知り合いで、オーナーと、料理の得意な彼女のパートナー氏が腕を振るって、50人近い招待客(黒タイで正装)をもてなす、という形でパーティが開かれた。 50歳の誕生日を、こうやって盛大にお祝いするのは、すてきなことだなと思う。 日本なら50歳っていうと、かわいそうなくらい疲れている人が多くない? 生活に疲れ、子供たちはそれぞれ独立して親など見向きもしなくなり 骨身をけずって滅私で働いてきたツケでふるい友達とのつきあいも薄くなり 老後の生活への不安に苛まれはじめる。 へたすると夫婦の絆もぼろぼろになってたりする。 それはすごく孤独だと思う。 あくまで一般的な話ですよ。 でも、そんな人生が、あまりにも多すぎるような気がする。 人にそんなかわいそうな人生を強いる環境は、ぜったい間違ってると思う。 半世紀を生きた証に、その間に人生の幸せも苦労も分かち合った家族や友だちと盛大に祝う。「これからの50年が、楽しみだわ」と心から言えるような、そういう人生が、やっぱりいいな。 というわけで、すごく楽しくて温かい夜を過ごしたぼくたちは、酔いがさめるのを待ちつつ、パーティがお開きになった午前2時近く、一路シドニーへと夜のドライブを敢行したのであった。
by nico
| 2004-09-05 12:34
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